自分の場合は、大きく2つに分かれる。
1つは、「文字を読むのがめんどくさい」ときである。言い方が乱暴で語弊があるかもしれないが、つまりは音声で聞いた方が「便利」だと感じるときだ。
これは、分厚い本などでよく感じる。手ばなしで、ながら聞きをする前提で購入するのだ。
こちらは過去記事で詳しくまとめている。
2つ目は、「感情や物語にひたりたい」ときである。エンターテイメントとしての一般的な小説ももちろんであるが、物語というフォーマットを使った、学びを目的とした本に、より強く感じる。
これは自分の問題かもしれないが、学びを目的にした物語の場合、文字で読もうとすると、自身の「学ぶために読む」という気持ちが強いためか、飛ばして要点だけを読みたくなってしまう。それで実際に飛ばすことはないのだが、物語を読み進めることに若干のわずらわしさを感じてしまうのだ。
こういった物語形式の本は、要点だけでなく、活用事例としての物語と、それに付随した感情の流れがより大事だったりする。要点だけ読むなら初心者向けの解説書を読んだ方がいいだろう。
このことが原因で、一時期は物語形式の学びの本は避けていた。
だが、あるとき、それをオーディオブックで聞いてみると、なぜかすんなり聞けたのである。
理由を考えてみると、「没入感」の違いのようだった。文章が音になり、セリフが声になったことで、その本への自分の気持ちと関係なく、強制的に他人の演出した感情が乗っかってくる。それに引っ張られて、物語にのめり込んでしまうようである。
いまでは、物語形式の本ばかり好んで選ぶようになってしまった。
それでは後半では、そんな経過をたどって、大量に聞くようになった、物語が魅力的な学べるオーディオブックを、10冊紹介したいと思う。内訳は、心理学1冊、会計1冊、マーケティング2冊、経営2冊、ビジネススキル1冊、自己啓発3冊、となっている。
※並びはジャンル別になっており、ランキング形式ではない。
※オーディオブックは自身が1番活用している、「audiobook.jp」からラインナップしている。
※音声では、わかりやすさ重視のためかとてもゆっくり読まれているので、1.5倍速か、2倍速で聞いた方が自然に聞けるかと思われる。
オーディオブックサービスについては、こちらの記事で、詳しく紹介しているので、よかったら、あわせてどうぞ。
嫌われる勇気
最近話題のアドラー本であるが、テーマだけをみて小難しそうだと避けている人もいるかもしれない。しかし、そんな人の中には、これが哲学者と青年の対話形式で語られる、物語が魅力的な1冊だということに、気づいてない人も多いのではないだろうか。
女子大生会計士の事件簿
公認会計士の山田真哉さんによって書かれた経済小説。短編集の構成で聞きやすい。
白いネコは何をくれた?
マーケティングを仕事だけでなく、生活や人生に活用していこうとする、ネコとサラリーマンの物語。
100円のコーラを1000円で売る方法
こちらもマーケティングをテーマにした1冊。女性の役を演じる男性ナレーターの演技が、すごくしっくりきている。
戦略参謀
経営コンサルタントの稲田将人さんが、経営企画の仕事について描いた1冊。今回の10冊の中でもっともリアルに書かれているように思う。
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
最近、続編が発売され、また本屋の棚で見かけるようになった。早く続編もオーディオブックになってくれると嬉しいのだが…
ザ・ファシリテーター
プロジェクトを円滑に進めるスキルである「ファシリテーション」の具体的な手法を、うまく物語に落とし込んでいる。
ユダヤ人大富豪の教え
人気の自己啓発本。おじいちゃん大富豪の声がとてもいい。個人的には2巻のアメリカの物語が好きである。
仕事は楽しいかね?
これもおじいちゃんの声がいい。(おじいちゃんばかり推してもしょうがないのだが…)自己啓発的な内容だからこそ、落ち着く声というのはとても合っているように思う。
夢をかなえるゾウ
続編のオーディオブック化がとても早く、配信されてすぐに購入した。ゾウの関西弁のクオリティーがいい味を出している。
以上、ここまでが自身も読んだ上でおすすめしたい10冊なのだが、現在自分が読みたいと思っている1冊もせっかくなので一緒に紹介したいと思う。(実際に読んでみると、この本は「学び」というより、エンターテイメント寄りかもしれないが…)
世界から猫が消えたなら
2015年11月13日にオーディブック化されたばかりの川村元気さんの1冊。声優は、最近だとジョジョの空条承太郎や、おそ松さんの松野十四松の声をあてられていた、小野大輔さんが担当されているようなので、それだけでもうわくわくしている。
【音声をより快適に聞くためのイヤホンレビュー】
より良い聴取環境を求めた結果、耳をふさがない骨伝導イヤホンに行きつきました。
外の音も聴けて生活をじゃましない音声体験にハマってます。こちらも合わせてどうぞ。