科学にかぎらず、知性というのは、「どれだけたくさんの人の立場で考えられるか」ということだとぼくは思います。
それは「読む」ことによって養われる力なのであり、知的活動の現場で、実際に重要視されているのが、積極的な読書なのです。ーこれが“自分の頭だ考える力”をつける第1歩ー 『頭は「本の読み方」で磨かれる』
脳科学者 茂木健一郎さんの著書『頭は「本の読み方」で磨かれる』 より、読書がもたらす効果に関するひとこと。
科学においても、別の立場に立って考えられるかどうかが、なにより重要なのだと本書の中では語られている。本から得られるのは知識だけでなく、そんな別視点の思考だというのである。
そう考えると、自分とは違った考えの本を読むというのが、視界を広げる上では役に立ちそうである。読書をする際には、手に取った本によって、好き嫌いや賛否、納得感なども違ってくるが、自分とは違う著者の思考プロセスを理解できたかどうか、ということが大切なのだろう。
「教養を学ぶために読書をしよう」なんて言葉を、雑誌などでみかけると、天邪鬼な自分は「ただ常識や知識を増やすために読むのはなぁ」と、なんとなく反発する気持ちがあるのだが、「別の立場、別の時代、別の場所の人の思考を、流れとして学ぶ」と置き換えてみると、なんとなく面白そうに感じてくる。
自分にとって読みづらく、手に取れなかった本というのがあるのだが、それはその本の思考プロセスが自分の中にまだなかったのも、一因なのかもしれない。これを機に、そんな本に手を出してみるのも面白いかもしれないなと思った。
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