Kindle端末の多さにとまどうネコくんのひとこと、「Kindle端末に興味はあるけど買えてない」という方の中には、同じように感じていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。
いままでに発売されたKindle専用リーダーは5種類も存在しています。
確かに使ったことない方にとっては、まだ判断基準もあやふやなので、どれを選べばいいか、ちょっと分かりづらいですよね…
そこで、今回は、「Kindle端末の購入を検討中の方」へ向けて、あなたに合った端末を選べるように、5種類の端末のどこに気をつけてみていけばいいのか、おすすめの選び方をまとめてみたいと思います。
Kindle専用端末のメリットとデメリット
5種類の「違い」をみていく前に、まずは全てにあてはまる「共通点」を、メリットとデメリットに分けて見ていきます。
【メリット】
・紙と同じような感覚で本が読める
(E-inkと呼ばれる特殊な電子ペーパーで明るい日差しの中でも読みやすい)
・電池長持ち。外出が多く頻繁に充電ができなくても大丈夫
(Kindleの読書端末はすべて数週間以上バッテリーが持ちます)
・メールやSNSなどにとらわれず読書だけに集中できる
(物語が盛り上がったところにプッシュ通知で連絡が入るなんてこともありません)
【デメリット】
・モノクロの画面なので雑誌のカラー表紙やイラストなどは物足りない
(カラーのものは白黒に変換されて表示されます)
・動画を見たり、LINEをしたりはできない
(読書に集中できるというメリットとの引き換えですね)
・ほんとに本が好きで読みたい人しか買わないので周りに詳しい人は少ないかも
(困ったときは、WEBでの情報収集が必要となりそうです)
選ぶときに気にしてほしい4つのポイント
それでは上記のメリット、デメリットを前提として、どんなことに気をつけて端末を選べばいいかを考えます。気にしてほしいのはこの4点です。
①価格
10000円以内で買えるものから、30000円を超えるものまで大きく幅があります。
②内臓バックライトの有無
これが有ると暗いところでも読めるようになります。無いと普通の紙の本同様に、電灯などの光がないところでは読めません。
③内臓ストレージの量
多ければ多いほど持ち歩ける本の量が増えます。
④重さ
文庫本1冊が160グラム、端末はその間で、131グラムから205グラムまでの差があります。
なにより一番安い端末がほしいという方へ
Kindle(キンドル)
定価8,980円と一番お安いですが、バックライトが付いてないため、暗いところでは読めません。(ほかの4機種にはすべてバックライトが付いているので、付いてないのはこの1機種だけです。)
あとは、画面の表示もあらめなので、とくにマンガなどを読むときには気になるかもしれません。
ただ、重さは161グラムと、一番高価なKindle Oasis(キンドル オアシス)の131グラムの次に軽い仕様になっています。性能を落とす代わりに、重さも落としている感じです。
文庫本がだいたい平均160グラムなので、「文庫本の読書環境に近い」という言い方もできるかもしれません。
また、この通常のKindleと、Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)と、Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)のマンガモデル、の3機種は、年間3,900円のamazonプライム会員だと4,000円安く買える、キャンペーン対象商品です。
すでにamazonプライム会員だという方は、それだけで上記の3機種の価格が4000円も下がるので、「価格」の面では圧倒的に有利です。
一番売れているランキング1位のものが欲しい方へ
Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)
定価14,280円と、2番目の安さですが、重さは205gと4機種の中で一番重い仕様になっています。しかし、Kindleの専用読書端末としての人気は一番で、その理由はなによりバランスのよさにあるようです。
下から2番目の端末にもかかわらず、一番高価なKindle Oasis(キンドル オアシス)と同等の画面解像度を持っているため、とてもきれいに文字もイラストも見ることができます。
標準型のKindleにはなかった内蔵バックライト(暗いところで発光して読みやすくする機能)も付いています。
標準型Kindleのところで紹介した、amazonプライム会員の割引も有効です。
こちらの記事でより詳しく紹介していますので、あわせて参考にしてみてください。
(しかし、この次に紹介するマンガモデルの登場で、人気1位の座はうつってしまう可能性もあるやも…)
最新のものが欲しい、できるだけたくさんの本を持ち歩きたい方へ
Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)マンガモデル
2016年10月21日から販売開始となった、もっとも新しいモデルです。定価は16,280円。
Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)と名前がついているだけあって、基本的な性能は、上で紹介した普通のKindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)と同じです。
しかし、その2000円の価格差は内蔵ストレージの容量差につながっています。通常版では4G(ギガ)だったのが、32G(ギガ)と、約8倍にまで増えています。
より分かりやすくマンガ本になおすと、80冊強くらいしか入らなかったのが、約700冊入るようになった感じです。もうこれだけで2000円の価値はあると思います。
80冊だとやっぱり、すぐにいっぱいになってしまいます。なので、いちいち端末内の本を削除してから新しい本をダウンロードしないといけなかったのですが、700冊になればその削除する回数も手間も圧倒的に少なくなります。
こちらの通常版とマンガモデルの違いは、下記の記事でより詳しく紹介していますので、気になる方はこちらも参考にされてください。
価格を上げても少しでも軽く、明るい表示で読みたい方へ
Kindle Voyage(キンドル ボヤージ)
定価23,980円、重さ180g、明るさの自動調整機能付きと、Kindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)の完全な上位互換といえます。
ただし、それが9700円の価格差に見合っているかと考えると疑問です。「1万以内なら費用を上げてもいいから、よりいいものを」といった考えであれば、このKindle Voyage(キンドル ボヤージ)を買うよりも、ひとつ前に紹介したKindle Paperwhite(キンドル ペーパーホワイト)のマンガモデルを買った方がお得かなと思います。
一番高くてもなによりいいものが欲しい、よりリッチな見た目のものがいい、よりバッテリーが長持ちするものがいい方へ
Kindle Oasis(キンドル オアシス)
定価35,980円と一番高額な端末ですが、バックライトの自動調節機能が付き、バッテリーの持ちを数倍にするバッテリー内蔵カバーが付いて1ヶ月以上も電池が切れないと、至れり尽くせりです。
ただし、内蔵カバーは107グラムするので、本体は5機種中最軽量の131グラムですが、合計で238グラムとセット重量は一番重くなっています。(まぁ、ほかの端末にもカバーつけるのであれば、それほど変わりませんが)
性能面ではバッテリーの大容量化がめだっていますが、ほかの4機種も、もともと1週間以上は充電が切れないので、個人的にはこのバッテリー量はそれほど重視しなくてもいいんじゃないかなと思います。
それよりも、カバーの色が、ブラック、ブラウン、ボルドーの3種類あるので、このちょっとリッチな見た目のために、Kindle Oasis(キンドル オアシス)を選ぶというのはアリな気がします。プレゼント用などであればなおさら。
しかし、この最高級端末もストレージ容量は4Gなので、容量を気にするのであれば、マンガモデルを選ぶしかありません。「どういった使い方をしたいか」という視点で、検討してみてください。
最後に、購入するときに気をつけてほしい2点
いざKindle専用読書端末を購入することを決心された時、考慮する必要のあるポイントを2つ最後にまとめておきます。
キャンペーン情報の有無はどうするか
アリにすると、端末のロック画面とホーム画面に、いろんなamazonの広告が表示されるようになります。ナシにするには数千円の追加料金を払う必要がありますが、端末購入後に非表示にすることはできないので、気になりそうな人はナシにしておいた方が無難です。
WiFi回線のみにするか、3G回線付きにするか
こちらも最初に数千円の追加料金を払うことで、amazonの3G回線が使い放題になる追加課金の仕組みです。日本国内ならいつでも無料で本をダウンロードできるようになりますが、コミックなどのデータサイズが大きいものはダウンロードができないので注意。
家に無線ルーターがあるのであれば、WiFi回線のみで十分かと思われます。ただ、ご年配の方など家にインターネット回線がないご家庭もあるかと思いますので、その場合には「文字のみの本」のダウンロードを目的として付けてもよいかと。新しくインターネット回線をつなげようとすれば、毎月数千円の費用がかかりますし、はじめてなら管理も大変なので、最初に数千円払ってずっと無料で本をダウンロードできた方がお得かもしれません。
Kindle関連のほかの参考記事
Kindleのより詳しい情報や、読み放題サービスなど、こちらの記事でも紹介していますので、今回の記事とあわせて参考にしてください。
https://www.kiyoichi-t.com/entry/amazon.firehd