パイプを嗜むだけならともかく そんな変テコなクセをわざわざ真似するなんて…… 先生はシャーロック・ホームズ物語の愛読者に違いありません 「シャーロッキアン! 1(アクションコミックス) 」
この作品のように、ホームズ好きを登場人物として、物語も、まんま「ホームズ」をテーマに描いた作品は珍しい気がする。(ホームズ好きというキャラ付けがされた登場人物がひとり、ふたり出るといったことはよくあるが)
自身が子どものころにはじめて読んだミステリ作品も「シャーロックホームズ」であった。本書を読んでいると、「あー、この話はとくにホームズの推理かっこよかったんだよな」と、物語の記憶が思い出される。そして、それと一緒に、当時、図書館の3巻以降がすべて貸し出し中で、毎日のようにいつ戻ってくるのかと待っていた、じれったい記憶が思い出された。
自分の場合、大人になってからも、ホームズ好きは変わらず、ミステリ関連の電子コンテンツにかかわったりと、当時の記憶がけっこう今も役立ったりしている。現在使っているプロフィールアイコンも、その熱がある日ぶり返して、深夜に自分で描いたものだったりする。。
たまに「ホームズ、昔から好きなんです」という人に出会うことがあるが、「じゃあぼくはあなたが好きです」と、無条件で親近感を感じてしまうのはいたしかたないことであろう。この「シャーロッキアン!」という作品を読んでいても、同じようにキャラクターたちを好きになってしまった。
※1 本書の中では、「シャーロキアン」を、“「シャーロックホームズ」物語を実際に起こった事実だとして、作中のさまざまな謎や矛盾に合理的な解釈を与えることに喜びを感じる熱狂的なファン”、であると紹介している。
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