お金を払うからって偉いわけではない。お金を払う対価を受け取るので、対等なワケですよ。物々交換の時代は対等で、貨幣経済になったら金払うほうが偉いっておかしいでしょう。ー「金がないなら頭を使え頭がないなら手を動かせ」-自分が競合プレゼンとか意味ないと思う理由-後記よりー
ITコンサルタント 永江一石さんの著書、「金がないなら頭を使え頭がないなら手を動かせ」より、お金を払う発注者と、お金への対価を払う受注者の力関係に関して指摘したひとこと。
「物々交換の時代」を引き合いに出した例えが、なんとも的を得ている。
物と物の交換でも、人間関係やそこに至るまでの過程によって、力関係は生まれるが、お金の場合はそれを抜きにした、「お金を払う立場」というものを主張する人が少なくない。
発注者と受注者という関係においては、発注者であるクライアント側が、広告代理店やコンサルタントと仕事をすると、「こっちはクライアントだ」という上からの立場で話をしてしまいがちだ。
これは身近な物の売買においても同様で、あくまで売る側の心構えであった「お客様」という言葉を、買う側が勝手な解釈で主張するから話がおかしくなるのであろう。
本書は、永江一石さんのブログ「More Access! More Fun!」のビジネス系記事をまとめた1冊であるのだが、この「ひとこと」は「後記」としてあとから追加されたものである。それぞれの記事を書いた後、どうなったのかといった現状を踏まえて、いろいろと追記されているので、ブログの読者も楽しめるかと思われる。
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