(IoT技術を活用したスタバオリジナルのコーヒーメーカー)クローバーを使ってコーヒーを抽出すると、その時の設定情報(水温や焙煎時間など)、および機器の稼働状況が記録される。そのデータは通信機能を使ってアップロードされ、その名も「クローバーネット」というクラウド環境で集約される。ー「IoTビジネスモデル革命」-Chapter3 あるべき姿を実現する-よりー
経営コンサルタント 小林啓倫さんの著書「IoTビジネスモデル革命」より、スターバックスのオリジナルコーヒーメーカーに関するひとこと。
スターバックスでは、「クローバー」と呼ばれるコーヒーメーカーに、IoT技術(モノをインターネットでつなぐ技術)を導入しているそうだ。
この「クローバー」は、一部の店舗にしかなく、しかも「スターバックス・リザーブ」という希少なコーヒー豆を使ったサービスで、おもに使っているようである。
集められたデータは、分析され、「スターバックス・リザーブ」で使用されるそれぞれの豆に最適な設定を計算し、コーヒーメーカー側にその情報を返す。これによって、コーヒーをいれる専門スタッフ「バリスタ」が変わっても安定した品質でコーヒーを出せるようにしているのだという。
1台1万ドル以上する高価なマシンのようだが、コーヒーのおいしさだけでなく、メンテナンス状況を把握するというコスト面での利点もあるようだ。
公式サイトで調べてみると、自分の住んでいる福岡にも、1店舗だけ導入しているところがあったので、気になって行ってみることにした。
※「スターバックス・リザーブ」店舗一覧
「スターバックス・リザーブ」を扱っていても、今回話題にしているコーヒーメーカー「クローバー」を使わずに、コーヒープレスで淹れる店舗もあるようなので、もし行くのであればご注意いただきたい。
店に着き、「クローバーでリザーブのコーヒーが飲めると伺ったのですが」と言うと、リザーブ専用のコーヒー豆の名前が書かれたメニューを渡された。
これが、思った以上に豆の種類が多く、少しとまどってしまう。公式サイトには2種類しか書かれていないが、時期にあわせて、豆をいろいろと追加しているようである。
※「スターバックス・リザーブ」メニュー
バリスタの方に好みを伝えると、「酸味の強すぎないものであれば、こちらがよいかと思われます」と数種類の豆をおすすめいただいた。その中から、比較的お手頃なお値段の「コスタリカ ラ キャンデリラ」にすることにした。
(行くまで知らなかったのだが、この「スターバックス・リザーブ」、お高いものだと1杯1400円ほどする。今回選んだのは500円ほどのもの)
「クローバー」は通路から見える場所に置かれていて、バリスタの方からも「ぜひいれているところを見ていってください」と、言っていただいたので、横でまじまじと見ながら待つ。
すると、待っている間に、今回選んだ豆の説明が書かれたカードをもらった。オモテ面はスタイリッシュなデザインで、ウラ面に細かな紹介が書かれている。このカードをコレクションとして、集めている人もいるそうだ。
その後、砕いた豆の香りをかがせてもらったり、「クローバー」の中央からせり上がってくる豆の特徴的な機械動作にテンションを上げながら待っていると、思ったよりも時間はかからず、数分でコーヒーの準備も整った。
豆によって変わってくるだろうが、今回選んだものは、見た目の濃さにも関わらず、飲みやすく、ひとくち飲んだ瞬間に、「うん、おいしいな…」と、自然と言葉が出た。コーヒーにそれほど詳しくない自分でも、いつも頼んでいるドリップコーヒーと比べて格段においしいことが分かる。
IoT技術の話をきっかけに、「クローバー」目当てで行ったのだが、コーヒーのおいしさと、バリスタの方の対応のよさに、飲んだあとにまた行きたいなと思える1杯だった。
※と、ここまで書いて、肝心のコーヒーメーカー「クローバー」の写真を撮り忘れたことに気づいた。気になる人は実際に行ってみてほしい。。
(2024/11/21 17:13:27時点 Amazon調べ-詳細)